結局昨日もあれから安定せず、外出先からの家人の電話に泣きながら出てその後布団に潜り込み家人が帰ってくる迄寝ていたという、実に腑抜けた状態だったのだが、電話口で余りにも私がアレだったので家人が小動物用のサークルを買ってきてくれた。 あればケージから出しても排泄物の処理の心配や隙間に入る心配をせずに好きなだけ遊ばせてやれるなぁと、予てより欲していた物で、家人もそれを知っており、これで幾らかでも気分が晴れればいいと思い見つけてきてくれたらしい。 正直、申し訳ないとは思っている。 私だけが悲しいわけじゃ無い、家人もわたも同じように悲しいのに、私がいつまでも鬱々と泣いていたらより一層滅入るだけだろう。 ただ、頭では分かっていても未だ時折感情のコントロールが聞かない程に無性に寂しくて堪らなくなるのだ。 そうやって、昨日迄は過ごしていた。
しかし、昨晩寝つけないでいるとわたも寝つけないでいるような物音がした。 リトが亡くなって以来、わたはすっかり小屋の中に篭るように丸くなって昼間活動していた時間も寝ている事が多くなった。 リトはいつもわたの気を引こうとしつこくケージをガジガジしていたがわたは相手にせず牧草を食べていた。 そんな相手にされないリトを見て「オス同志なのに変態じみてるなぁ」といつも笑っていたのだけど、居なくなった途端わたは塞ぎ込んでしまった。 結局、わただってリトと仲良くしたかったようだ。 2匹とももっと早くに素直になってればまた一つのケージで過ごせたのに、何だかんだいってどっちも天の邪鬼だったというか。 で、わたのその落ち込みようと昼間も寝込んでて夜はなかなか眠れなくて、っていう姿がまるで今の私だよって思って、落ち込んでる場合じゃ無いと気付いて。 私が元気出して接しなければわただっていつまで経っても元気出ないし、病気持ちなんだから滅入ったまんまじゃすぐに弱ってしまう。 そう思ったら涙は止まってた。
まだ寂しいけど、まだ心から笑ったり喜んだりは出来ないけど、多分もう大丈夫。 明日からまた仕事が入ってくる、色を取り戻さなきゃ。