定まらぬ眼見えぬ安寧の灯

 行かないとなのに、酷い状態でいる。 毛布と、白い天井。 あぁ、最期に見る世界もこうなのかな、って、ぼんやりと見ながら、式は出さないでいいから、ただ、沈丁花と大根草に囲まれて臨みたいと、ただぼんやりと、白い天井に、ただ、ぼんやりと、山吹色の光がそして闇が、天井を染めても尚。